地域密着型のエステサロンの経営について

9年前、エステサロンに勤務していました。
前職でお世話になった上司が、地元が同じで、
上司の実家があった場所に地域密着型のエステサロンを立ち上げるということで、
声をかけていただき、オープニングスタッフとして、
上司、上司の夫、私の3人で店をスタートしました。

上司も上司の夫もエステサロンは全くの未経験、未知の世界でした。
2人とも20年ずっと営業職一本、第一線で活躍され、
遅くに授かった子供の為に長く働いていける職場として、
エステサロンの経営に踏み出したわけです。

上司がもともと長年アトピー体質に苦しみ克服した結果、
デトックス(体内から毒素を排出する)することが体質改善には良い、
と導き出した経緯があります。

建物は三階建ての民家を改装。駅に近く、
お客様用カルテやチケット、説明書きやPOPなどは全てエクセルで作成しました。
そして、経営に関しては、開業するまで支援してくれる会社で機器を購入したり、
マッサージの資格を取ったり、ノウハウを学びました。

まず、始めたことは、ゲルマニウム温浴と遠赤外線ドームサウナ、
そして、タイ古式マッサージの三本柱です。
エステサロンに必要な道具や機材は、サロン用品を販売するサイトなどを活用し通信販売で購入したり、或は、高額な機材に関しては直接交渉などをして機器の準備をしました。
ゲルマニウムとドームはスーパー銭湯にある岩盤浴と似ていて、セルフデトックスです。
身体の芯から汗をかき、脂肪燃焼、リラックス効果などがあります。
タイ古式マッサージは上司の夫が担当し、
疲労回復、リラックス効果あり、低価格の60分3980円で行っていました。

オープン当初は新聞折込チラシの効果もあり、集客倍増でしたが、
オープン数ヶ月もすると売り上げ低下、新規顧客を集客することが難しくなりました。
上司は徐々に私がストレスのはけ口になり、
私もハードワークと上司から要求されるレベルについていけず、
何度も話し合い、打開策や改善策を見出そうとしましたが、
結局は身体を壊してしまい、更に追い討ちをかけて、厳しい言葉も投げかけられ耐え切れませんでした。
お客様と接することは好きでしたが、退職の道を選びました。

前職では、仕事をバリバリとこなし、
大きな器で新社会人の私に仕事のノウハウを教えていただき、尊敬していました。
とても好きな上司でしたが、エステサロンの経営は煙草も吸い出すほど人を追い込み、
人間性を変えてしまう厳しく難しいものだと目の当たりにしました。

退職してからは7年たちますが、
上司はサロンの方向性を変え、独自性を打ち出しリピーターを増やし頑張って経営されています。
エステサロン経営は女性からすると華やかな世界で憧れの職業ではありますが、
経営するまで、経営してからは課題がたくさんあり、
安定経営は難しいものだとしっかり認識し、
覚悟の上で挑んでほしいと思います。

Comments are closed.